辨証論治

5月 16th, 2012

西洋医学の場合、風邪熱なら解熱鎮痛剤といったようにあまり体質に関係なく薬を使っていきます。
服用量もあまり加減しません。
ただ、人間の体は一人一人違います。
ですので、同じ解熱鎮痛薬でも胃が弱い人は胃がもたれたり、胃が痛くなったりします。
この事を回避するため、中医学では辨証論治という手法を使います。
つまり、先ず、その人の体質を分析します。
胃腸が弱いタイプと胃腸が丈夫なタイプでは、漢方薬を使い分ける事が多いです。
便秘しやすい人と、下痢しやすい人。
寒がりな人と暑がりな人。
これらの体質を考慮して薬をつかっていく事により、薬の効き目がよくなるだけでなく、副作用を未然に防ぐ事が出来ます。
漢方薬には副作用が無いと言われるのは、作用が穏やかだからというだけでなく、ちゃんと体質にあったものを使い、副作用が出ないようにしているのです。
最近は「漢方薬でも副作用はある」と言う人があります。
確かに口の入るものですから、食品と同じようにアレルギーなどの可能性はあります。
しかし、ちゃんと体質を考えて使えば、漢方の副作用は非常に少ないと考えられます。
漢方の副作用を問題視する人がありますが、それは病名漢方といって、あまり体質を考慮しないで漢方を使っていく結果と思われ、残念な事です。
体質にあわせて漢方を使い分ける事を中医学用語で辨証論治と言います。
本来は漢方を使う時に辨証論治しますが、実は西洋薬を使う時にも辨証論治をすると良いかも知れません。
西洋薬の場合でも、舌や脈の状態などを見て体質などを判断して、薬を使い分ければ副作用を回避または軽減出来る出来る可能性があります。

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妊娠報告

4月 28th, 2012

今日は朝から「妊娠しました!」というお客様が多くて、連続4件ありました。
ゴールデンウィーク前は妊娠しやすい?
そんな事は無いと思いますが、連続して4件は初めての事で、ちょっとびっくりしました。
無事に出産されて元気な赤ちゃんと対面出来る事を心から願っています。
今日は良い日になりそうです。

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血の生成

4月 26th, 2012

中医学的には、血は何処でどのように作られるのでしょうか?
食べた物は胃に入り、脾で精微物質として吸収されます。
それが上にのぼり肺近くまで運ばれます。
そこで、宗気とまざり赤く変化して、血となります。
宗気は肺で呼吸した大気と、脾からの精微物質で出来ています。
ですから、精微物質は、肺気とまざり宗気になるものと、宗気とまざり血となるものがある訳です。
さて、ここで大切な事は、血の生成には消化吸収した精微物質だけでなく、宗気が必要だという事です。
宗気の生成には肺から呼吸した大気が必要です。
つまり、血の生成には大気が必要という事です。
この事は、ただ必要なものを食べているだけではなかなか血は増えないという事です。
良い血を作るには宗気の生成をよくする必要があります。
その為には、肺の働きを強化します。
つまり、適度な運動が欠かせないという事です。
結局の所、体に必要なタンパク質や鉄分を充分に補い、頑張って必要な運動もしていく事が大切になります。

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5つの味

4月 20th, 2012

生薬の味は。「酸・苦・甘・辛・鹹」の5つに分けられます。
鹹は「しおからい」つまり「しょっぱい」の意味です。
日本語の読みは「かん」、中国語は「Xian2 しぇん 2声」です。
日本ではあまり使われない漢字ですが、中国ではしょっちゅう使われます。
このあたりは文化の違いを感じます。
酸っぱい味の生薬、たとえば山茱萸などは肝との関係が強くなります。
苦い味の生薬は、例えば黄連は心に働く生薬となります。
甘い味の甘草や膠飴は脾、辛い味の麻黄は肺、鹹味のは腎との関係が強くなります。
ただ、これは無理矢理にこじつけた部分も多くあります。
例えば苦み。少量の苦みは苦味健胃薬といって、胃腸の働きを活発にします。
たとえばアロエとか、黄柏などです。
辛いカレーなどは、肺の機能を高め発汗させるだけでなく心にも働きますし、胃腸を刺激する作用もあります。
甘い味は、エネルギー源になりますが、とりすぎれば痰湿のもとになり胃腸を傷つけます。
鹹味の生薬はあまり多くはありません。
水蛭などは鹹味ですが、必ずしも補腎作用ではありません。
補腎薬の一部は、塩水で服用すると腎まで届くという考え方がありました。
しかし、塩分はむしろ腎の負担になります。
一般的には、五味と臓腑の関係は、適量ならその臓を丈夫にしますが、採りすぎるとその臓を傷つける事になります。
テレビなどで○○○○が、○○○○に良いなどいわれて大量にとる人があります。
適量を守る事は大切です。

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チャイナビュー 161号

4月 18th, 2012

チャイナビューの161号が届きました。

今回の特集は「羅平の菜の花畑」です。
どこまでも続く菜の花畑が圧巻です。
漢方の知恵袋は「卵巣ケアで女性の一生を快適に」です。
だだ今、当店にて漢方薬をお買い上げの方に無料で差し上げています。

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肝を補う

4月 11th, 2012

気の流れを調整しているのが肝という事はおわかり頂けたと思います。
では、肝の働きを良くするのにはどうしたら良いでしょうか?
中医の用語では「肝の用は陽、肝の体は陰」といいます。
肝の用とは、肝の働きの意味です。
肝の体とは、肝を作っている物質、つまり本体の意味です。
肝は木に例えられます。
木は生きている間は水分を多く含んでいて、強い風が吹いても、柔らかく対処できて折れる事はありません。
しかし、水分を失うと折れやすくなります。
肝の構成物質は血と陰液です。
この2つが肝の中にたっぷりあると、肝は柔らかい状態を保っていけます。
ですから、肝にとって陰血はとても大切なものです。
肝の陰血を補う最も有名なものが「杞菊地黄丸」と「婦宝当帰膠」です。
前者はやや陰を補い、後者はやや血を補う点に違いがあります。

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気の流れと肝

4月 4th, 2012

さて、気にも色々な種類があるという事がおわかり頂けましたでしょうか。
では、それらの気の流れをコントロールしているのは何処でしょうか?
どの臓腑にも、それぞれ固有の気がありますから、それぞれの臓腑がそれぞれの気を管理していると言う事は出来ます。
しかし、気の流れの大本締めみたいな役割をしているのが肝です。
この作用を疏肝作用といっています。
肝の働きが悪くなって、気の流れが悪くなる場合はおおまかに2種類の状態が考えれます。
気の量がすくなくて、流れ不足になる場合。気も血も、量が少なくなれば、当然に流れが悪くなります。
このような状態は肝気虚となります。
ただし、気を作る作用は脾とか肺とかが関係していますので、これらの臓腑も考えて治療します。
気の量が多すぎると、渋滞します。
車の渋滞と同じです。
気の流れ道の中で、つまりやすい部分があります。
道路でも渋滞しやすい道路があるのと同じです。
つまりやすい部分としては、目、のど、胸、脇、鼠径部などがあります。
この部分の違和感は気滞と関係する事が多いです。
これらの渋滞が長く続く続くと、化熱といって、熱をもってくる事があります。
また、痰湿とむすびついて、痰核を作る事もあります。
同じ気滞でも、気虚ベースのものと、気実ベースのものでは治療方法が違うので要注意です。

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妊娠報告

3月 31st, 2012

両方の卵管が完全につまっていて、お医者さんからは即、体外を勧められた方です。
4ヶ月の漢方の服用で自然妊娠されました。
卵管の状態が良くないので、子宮外妊娠を心配しましたが、無事に子宮内で心拍を確認出来ましたとの事です。
本当に良かったです。

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薬事法の問題点

3月 30th, 2012

今の薬事法は、西洋医学が中心で、漢方については殆ど考慮されていません。
このため、漢方薬に対しても西洋薬と同じ基準があてはめられています。
西洋医学と東洋医学では、診断も違いますし使い方も違います。
根本的に考え方が全くちがう医学体系です。
これにたいて同じ法律で対処すると色々な問題が出て来ます。
漢方のお店をやっていて、できるだけ早く改正してもらいたい問題点をあげてみます。

1.同じものが食品だったり、医薬品だったり。
 まったく同じものでも「はとむぎ」として食品として扱われ、また「ヨクイニン」と言われて医薬品として扱われる事があります。
 食品の場合は、効能・効果を表示する事は出来ませんが、用法用量の制限もありません。
 医薬品の場合は、用法用量の制限が出てきます。
 食品としては無制限に摂取出来るのに、医薬品としては量の制限があるのは矛盾しています。
 はとむぎ以外に、どくだみ、すいかずら、シソ葉、薄荷葉、甘草、なつめ、山査子など沢山のものがあります。
 どちらかに統一すべきと思います。

2.作用の強いものが医薬品とは限らない
 当帰、芍薬など比較的おだやかの物が医薬品で、水蛭、三稜、莪朮、田七など比較的作用が強い物が健康食品として扱われています。
 比較的作用の強いものは、体質にあわせて飲む必要があります。
 この場合、専門のお店などでよく相談すべきで、食品として扱うのはどうかと思われます。
 この点は、中国の中医師に話すと、皆、信じられないと言います。

3.効能効果が古すぎる
 多数の漢方の効能効果が決められたのは、中医学が普及する前です。
 主に、日本漢方の大塚敬節先生や矢数道明先生などの経験を参考にして作られました。
 この頃の漢方医学は、経験医学で、経験の蓄積で成り立っています。
 今は中国からの中医学が普及しています。
 中医学は、学問としての理論体系があります。
 同じ漢方でも考え方は全然違います。
 私は日本式の漢方を否定する気はありませんが、もう少し中医学に則した効能効果も表記が認められると良いと思います。

4.体質に応じて加減しにくい
 漢方は本来は体質に応じて量を加減するものです。
 今の薬事法は、用法用量を守ってという事で、誰でも同じ量を服用するように指導しています。
 漢方薬の場合は、もう少し容量表記に幅をもたせる方が良いと思われます。

5.新しい漢方の認可について
 昔認可された漢方をのぞいて、新しく漢方薬としての認可うけるには西洋薬と同じ基準が適応されてしまいます。
 動物実験をはじめ、病院の臨床データなど、莫大な費用がかかってしまいます。
 中国には素晴らしい漢方薬が沢山あります。
 安全と解っている生薬の組み合わせが少し変わるだけで、全く新しい医薬品としての認可が必要というのもどうかなと思います。
 もう少し簡単に認可がとれるようにして頂けると日本国民にとって有益と思います。

日本において、漢方が少しでも普及するように、もう少し漢方薬に配慮した薬事法が出来ると良いなと強く思っています。

 

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病名漢方

3月 29th, 2012

漢方薬を西洋医学の病名で処方する事があります。
これを「病名漢方」と言います。
病名漢方は、漢方の知識が全くなくても、西洋医学を知っていれば漢方を使えるので多用されがちです。
しかし、これは正しい漢方の方法ではありません。
漢方薬は病名以外に、その人の体質や、状態を重視します。
時に周りの環境とか季節までも考慮します。
病名が同じでも、使う漢方薬は一人一人の体質や状態によって違ってきます。
例えば、風邪の場合。
寒気が強い場合は暖める作用のある処方を使います。
逆に熱寒がつよく、喉が渇くなどの場合は冷やす作用のものを使います。
これを使い間違えると、症状は悪化します。
また同じ暖める作用のものでも、気虚といってエネルギー不足の場合は麻黄などが沢山含まれたものを飲むと体力が消耗してしまいます。
このように病名だけでなく体質を考えて漢方を使うと効き目が良くなるだけでなく、副作用を予防する事が出来ます。
これを同病異治といいます。
同じ病気でも体質や状態によって違う治療を行うという事です。
西洋医学でも、最近は遺伝子配列を調べて、あらかじめ薬の効き目や副作用を予測する方法が開発されつつあります。
この考え方は漢方の考え方に近いものです。

これに対して異病同治という考えがあります。
例えば、中医学では血液の汚れの淤血や、汚れた水、脂、繊維が原因の痰湿という病邪があります。
淤血によって引き起こされた病気であれば、西洋医学の病名が何であれ、淤血を綺麗にする漢方を使います。
これを異病同治といいます。
異病同時は西洋医学でもよく用いられている手法です。

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