不妊症の漢方治療について  免疫性の不妊症


排卵障害の不妊症については、一応、終わりましたので、今回から排卵障害以外の不妊症について述べたいと思います。

排卵障害以外では、「免疫性の不妊」「卵管性」「黄体ホルモンの不足」
「子宮内膜」「子宮性」などの原因があります。

まずは、免疫性の不妊症からです。

免疫性の不妊は、非常に多いです。

ただし、今のところ、検査で調べられる抗体には限りがあります。

よく調べられるものは「抗精子抗体」です。

精子を異物として攻撃してしまう状態です。

漢方薬では精子アレルギーと考えて、アレルギーの治療と同じ方法を使います。

また、治療中、しばらくコンドームなどを使って精子にふれない事も抗体を下げる意味では有効です。

抗精子抗体以外では「抗核抗体」「抗リン脂質抗体」などを調べる事があります。

残念ながら「抗卵巣抗体」や「抗卵子抗体」「抗受精卵抗体」などの検査はまだ実用化されていません。

こういう検査が出来るようになると、原因不明の不妊症のうち、何割かの原因がはっきりする事になります。

漢方では、抗体は血液の汚れと考えます。

大切な事は、何故、抗体が多くなってしまったかという事です。

これは、気血の流れ(気滞血淤)が関係していますが、それ以外にも陰陽のバランスや、臓腑のバランスとも関係があると思われます。

特に、子宮内膜症、花粉症、アトピーなどの場合、これらの病気を治療すると、不妊症の治療をしなくても自然に妊娠する事がよくあります。

基礎体温が安定してもなかなか妊娠しない場合などは、免疫性の不妊症を考慮してみる事も大切です。

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