不妊症の漢方治療について その2
さて、まず不妊症の原因の中でとても多い排卵障害について話を始めて行きたいと思います。
前回お話したように、排卵障害は次の4つに分類されます。
排卵障害によるもの
視床下部型
脳下垂体型
卵巣機能低下型
多嚢胞性卵巣
これらは、LH−RHテストという方法で診断されます。
これを理解するには、まず、ホルモンの分泌構造を理解する必要があります。
殆どのホルモンは、次のように4段構えの構造になっています。
視床下部からリリースホルモンが出る
リリースホルモンを脳下垂体が受け、刺激ホルモンが分泌
卵巣、精巣、副腎、甲状腺などが刺激ホルモンを受けて、ホルモンを分泌
各臓器がホルモンを受けて、働きを調整される
さらに、これらは、上から下へ命令されるだけでなく、フィードバック機構により、下から上にも伝えらています。
この構造を漢方で言うと、
視床下部 −− 肝
脳下垂体 −− 腎
各種ホルモン −− 腎
という図式になります。
つまり、リリースホルモンにより、肝は腎をコントロールしています。
また、フィードバック機構により、腎も肝をコントロールしています。
漢方では「肝腎同源」とって、肝と腎の関係が深い事をいいますが、良く当てはまると思います。
視床下部は、ご存じのように自律神経の中枢です。
自律神経は、肝の一部と考えられます。
生理の周期や、一日の中でのホルモンの量の増減は、自律神経(肝)との関係が深いという事をおわかりいただけましたでしょうか。