不妊症の漢方治療について その3
さて、前回
視床下部 −− 肝
脳下垂体 −− 腎
各種ホルモン −− 腎
と述べましたが、これを女性の生理に関係するホルモンに限定すると
視床下部 肝 Gn−RH (ゴナドトロピンリリースホルモン)
脳下垂体 腎 FSH LH (ゴナドトロピン)
各種ホルモン 腎 卵胞ホルモン、黄体ホルモン
というようになりますよね。
(プロラクチンについては、後で述べます)
視床下部 脳下垂体 卵巣
Gn−RH FSH 卵胞ホルモン
LH 黄体ホルモン
このような関係になります。
以前は
視床下部 脳下垂体 卵巣
FSH−RH FSH 卵胞ホルモン
LH−RH LH 黄体ホルモン
のように考えられていましたが、FSH−RHとLH−RHは同じものである事が判明しました。
脳下垂体はGn−RHを受け取った時、卵胞期にはFSHを分泌し、排卵期にはLHを分泌すると思われます。
このメカニズムは、まだ解っていないようです。
おそらく血中の黄体ホルモンや卵胞ホルモン、もしくはFSHかLHの濃度によって、決定されるのでは無いかと思います。
このうち、何処に問題があるか検査するために、Gn−RHを注射してみます。
もし、Gn−RHを注射して、
1.FSHやLHが正常になる場合なら、原因はGn−RHの不足です。
つまり、問題は視床下部にあります。
2.Gn−RHを投与しても、全く変化が無い場合、脳下垂体の機能が悪く、Gn−RHの刺激を受けても
脳下垂体がFSHやLHを分泌出来ない事が原因と考えられます。
3.FSHもLHも過剰に分泌された場合は、
卵巣の機能が低下していて、卵巣を働かせるため卵巣を刺激しようとして、FSHやLHが
過剰に分泌される事が考えられます。
4.LHだけ多く分泌される場合は、なかなか排卵しない状態で、排卵させようとして大量のLHが
分泌されている状態です。多嚢胞性卵巣で卵巣からの排卵がうまく行かない状態です。
大きく分けて、この4つのパターンがありますが、それぞれ漢方の治療方法は違って来ます。
次回は、それぞれの漢方の治療方針について述べたいと思います。