相克


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相克とは、敵どうしの関係です。
ただ、完全に敵という訳ではなくて、制約する事によって全体のバランスを保つ意味があります。

木は、土の中の栄養分を吸収して、土を痩せさせます。
この事から、木は土を克するといいます。これを木克土といいます。

火は、金属を溶かします。これは、火克金です。

土は、水に勝ちます。水害などで堤防をきずいたり、土嚢などでみずが来ないように
したり、埋め立てのように、土で陸をつくります。これは、土克水です。

金は、金属の刃物で、木を切ります。金克木です。

水は火を消す事ができます。水克木です。


このように、お互いに制約する事によって、全体のバランスをとっています。
もし、木(肝胆)が強くなりすぎると、土(脾胃)を克して、胃腸が弱くなります。



 五行説について
相剋は、五行説から生まれた考えです。
五行説は、哲学的な概念で、これを自然界の現象すべてに当てはめる事には
無理があります。
例えば、肝と脾の関係では、肝が脾の働きを抑制していますが、実際的には
肝は、脾の働きを助けています。
脾の働きが低下した時に、肝の働きを押さえる事は、相剋から理解出来ますが、
実際には、肝の働きを助ける事によって、脾の働きも良くなる事があります。
このように、漢方の理論を考える時は、必ず正しいとか、必ず間違っていると
考えるのは危険です。