「自然と共に生きる」


 漢方は哲学だとよく言われます。
今から二千年以上前に書かれた「黄帝内経」という書物には、
自然をつぶさに観察して人間が自然と共にどのように生きるべきか書かれています。

 例えば、春はすくすくのびやかに育つ季節です。
木の芽は柔らかく、みずみずしく、人間の気持ちもそれにあわせて、
のびやかにさわやかにしていなければなりません。

 夏は、陽気が外に出て全てが開放的になる季節です。
朝は早く起きて適度に汗をかきましょう。
ただし、冷たい物のとりすぎは胃腸をこわすので注意しましょう。

 秋は、万物が実る季節です。
この季節は、肺を傷つけやすいので注意します。
辛い物の取りすぎとか、味付けの濃い物の取りすぎに注意しましょう。

 冬は、万物がこもる季節です。
あまり激しい運動はさけて、栄養を蓄えると良いでしょう。
キノコ類や木の実など腎を補うものを多く取りましょう。

 このように、自然とうまく調和しながら四季に合わせて生活する事が、
漢方の養生法の第一歩なのです。

漢方散歩