「舌の話」


 舌で何が解るのでしょうか。
漢方の理論を使うと、舌の状態でいろいろな事が解ります。
舌を見る時は、舌そのものの形、色と、舌の上にある苔の状態を観察します。
舌の形がぶよぶよと大きく、歯形がついている時は、身体の中に余分な水分がある事が多いようです。
このような場合は、胃腸も弱っている事が多いので、冷たい物や水分の取りすぎに注意しましょう。
また逆に舌がやせ細っている時は、栄養不足が考えられます。
消化が良くて栄養の充分ある食べ物を取りましょう。

 舌の色が赤い時は、身体の内部に熱がこもっている事が多いのです。
こりような場合は、熱性の食べ物、例えば唐辛子、胡椒などの刺激物をさけて、塩分も控えめにしましょう。
また逆に舌の色が淡い時は、体内が冷えています。
冷たい物や生野菜、果物はさけて下さい。
身体を暖める、にらやにんにくが良いでしょう。

 舌の裏の静脈がぼこぼこと膨らんでいたり、ひどく蛇行している時は、淤血(血液のよごれ)の目印です。

 苔について言えば、苔が多い時は、胃腸に食べたものが消化できずに溜まっていることが多いようです。
胃の消化機能が衰えている証拠です。
食べ過ぎ飲み過ぎに注意しましょう。
逆に苔が全然なくてつるつるしている時は、胃の粘膜が衰えている事もあります。

 舌が乾燥していたり、舌に亀裂があるのは津液不足といって、身体に大切な栄養液が不足している場合もあります。

 このように舌の状態は、身体内部の状態の縮図なのです。
漢方医学では身体の内部の状態を知る爲に、舌の状態を大変重視しています。
漢方薬を購入する時は、できるだけ本人が相談に行って、舌の状態を見て漢方を選んでもらうと良いでしょう。


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